相羽建設本社事務所リノベーション
「くらしごとスタジオ」
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1F
コミュニケーション
スタッフや来社した方とのコミュニケーションが円滑になる「交流」スペース。キッチンや卓球台としての役割を持つテーブルでは⽉1回社⾷堂を開催。不定期開催でスタッフ持込企画が開催されることもあります。
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スタッフ同士で料理を楽しんだり、地域の人をお招きしてイベントを開催。価値観の近い人との交流が生まれる、地域に開くコミュニティースペース。
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造園家の小林賢二さんによる小さな庭。道ゆく人や事務所を訪れる人を樹々の緑が和ませてくれる。催しや企画展示を伝える掲示板や、彫刻家の北川陽史さんの手によるミラースタンドも見どころ。
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エントランスに設けたギャラリー。スタッフが定期的に展示会を企画。建築や暮らし、道具や手仕事にまつわるモノやコト、ヒトの魅力を伝える場所。
2F
ワークスペース
それぞれが「集中」「共有」しながら仕事ができるように2つのワークスペースを構成。開かれた雰囲気の大きなテーブル席、部屋の⾓でありながら南向きでたっぷりと⾃然光の⼊る席、照明をデスク上や⼿元に絞って落ち着いで集中できる席など、その⽇の仕事内容や気分に合わせて働く場を選ぶことができます。実際はそれぞれ“お気に⼊りの席”はあるものの、隣で働く⼈が限定されないため、スタッフ間のコミュニケーションが潤滑になっています。
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ワークスペースと給湯室、トイレの中間にある場所。軽い打合せや作業、休憩などで使用。壁面ホワイトボードに図を描いて納まりを検討したりディスカッションを行います。登米町森林組合のクリ材を壁と床に板張り。スタッフ同士の交流の場となっています。
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フリーアドレス方式を採用し、ABW(Activity- based working)に基づき様々な場所で仕事を。個人の収納スペースを中央に配置し、その周囲にワークスペースを展開。明るく開けた場所や落ちついた雰囲気の籠れる場所をその日の仕事にあわせて選ぶことができます。
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来客時にお通しする応接間。打合せで使用。本社をこの建物に移した頃からの神棚が働く人たちを見守っています。
3F
ミーティング・スタジオ
3つの「間」が設けられ、個性的な空間が広がっています。撮影や動画配信をするスタジオとして使用しつつ、会議室や打ち合わせの場としても活用されています。
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契約書など紙に記しをする場所でもあるので、障子紙や壁紙の仕上げに。時計も紙。床はヒノキ材。大きな枠の障子を通した光や木のぬくもりに包まれる空間。
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相羽建設の土台をつくる大事な部屋。本社事務所では一番広い空間で、毎朝のスタッフの朝礼やさまざまな会議を行います。壁は珪藻土クロス、床は土をイメージしたカーペット仕上げ。
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Web会議などを行うとともに、オンラインで暮らしやものづくりの魅力を発信することを想定した空間。カラマツの床材+木の家具+壁を板張りと湯布珪藻土の左官仕上げ。
Before
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デザインや素材にこだわるというよりは、実務に特化した事務所。ペーパーレス化前のため書類や物も多く雑多な空間でした。
【プロセス紹介】
「住む×働く」を体感!職人の手仕事を伝える工務店のオフィス
1
「集中・共有・交流」を空間の核に
東村山市を拠点に多摩地域で木造住宅や木造施設、家具や生活道具をつくる工務店「相羽建設」の拠点をリノベーション。もともとは大手ハウスメーカーが建築した建物を中古で購入し使用していたものの、自然素材を全く用いていない空間で、モデルハウスなどの拠点とのギャップを指摘されたり、図面や資料が雑然とした残念な状況でした。創業50周年を機にスタッフ皆で一念発起し、自分たちの働き方を見直して誇りをもてる空間をつくろうと決意。暮らしや建築を自ら体感・体験し、伝えていくために「集中・共有・交流」を空間づくりの核に定め、計画を進めていきました。
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働き⽅が多様化する時代に、⼯務店だからこそできる提案をしたいーー。
そのためにも、まずは相羽建設のスタッフである私たち自身が「働き方」と「働く空間」を見直すことから考えました。部署を超えた円滑なコミュニケーション、集中して仕事ができること、整理整頓された書類……など、会社としての生産性向上はもちろん、今まで以上にスタッフが気持ち良く自由に働ける場所にしたい。そんな様々な想いを取り入れ、自分たちの働き方を整理することで働く空間を考えました。
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2
ABWとフリーアドレス・多様に場を活用
多様化する働き方に合わせて採用したのが「ABW(Activity Based Working)」とフリーアドレスというスタイル。デスクは個人用に固定せず、スタッフの働き方にあわせて多様に場を活用できるように設計。「交流」スペースとなる1階のキッチンや卓球台テーブルではお客様を迎えて打ち合わせをしたり食事や料理を楽しんだり、2階のワークスペースはそれぞれが多様に仕事ができるよう「集中」スペースや「共有」スペースを設けています。空間の機能を整理して使い方を限定しすぎずに余白を持たせることで、働く人次第でさまざまな使い方ができます。
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また、空間の居心地の良さを生み出すための重要な要素として照明計画があります。全体を必要以上に明るくするのではなく、照明をデスク上や手元に絞ることで落ち着いてグッと集中できる席を設けたり、空間に陰影を生み出すことで、木の家のような居心地の良い仕事場となっています。
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3
職人の手仕事を伝える、ものづくりの発信拠点
生まれ変わった社屋は、家づくりをする大工や左官をはじめ、多くの職人の手仕事により美しい空間となりました。さらに日常的に「使えるアート」として、彫刻家が手がけた鉄製の建具を採用したり、建築と一体となる家具「窓ベンチ」からは造園家による庭や植栽を眺められ、スタッフの食事や休憩時間の癒しの場所になっています。
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そして新たな試みとして、エントランスにギャラリーを設けて、1年に3回ほどの企画展を催しています。記念すべき第一回は「職人の道具店」として、工務店と深い関わりのある職人が長年愛用してきた道具を展示。いいものをつくっていれば知ってもらえるという考え方ではなく、「つくることと同じくらい伝えることに取り組む」、そんな職人や工務店のものづくりの発信拠点をこのオフィスで目指していきます。
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「くらしごとスタジオ」を見学・体感しませんか?
2021年7月に竣工した相羽建設の本社リノベーション。完成した事務所空間を家具デザイナーの小泉誠さんが解説!2020年春、改修前の事務所の様子を見た小泉さんに「これはひどい!」と唖然とされた空間が、「集中・交流・共有」の3つの空間づくりで生まれ変わり、ワクワクする工務店の拠点となりました。家づくりの職人の手仕事や自然素材を活かした空間、ぜひご覧ください。