東村山市役所|Web会議ブース
集中して働けるパーソナルスペース
東京都にある東村山市役所内の職員専用オフィスの一角に、集中して仕事ができる家具「机箱」(KM.86 / ita-tsukuebako)を提案しました。これまでは仕切りのない広い会議室でWeb会議が行われており、会議中に他の職員の姿や声が入ってしまうこともありました。机箱が設置されたことで、会議や仕事に集中できるようになっています。
新しい働き方へ。多機能化された空間づくり
東村山市役所では、2017年頃から働き方改革の一環として、テレワークやフリーアドレス、ABW(Activity- based working)など、職員が働きやすい環境づくりがすすめられています。取り組みの一つとしてつくられたのが、以前はあまり使われていなかった職員休憩室を改修した職員専用のオフィス空間です。一定以上の規模の事業所は職員休憩室を設ける必要があり、その機能は残しつつ、リラックスしながら仕事や打ち合わせもできるオフィススペースとなっています。
オフィス改修直後に新型コロナウイルスが流行し、庁内での働き方改革はより加速しました。コロナ禍で会議室の予約がとれず、市役所内のフロア改革をしたり倉庫として使用していた場所を整理して会議スペースをつくるなどの工夫がされる一方で、オープンな場所でweb会議や仕事をするには周りの人の音が気になるといった声も上がっていました。
そこで、職員が集中して仕事ができるパーソナルスペース導入が検討され、民間事業者提案制度により相羽建設がつくるオーダーメイドの「机箱」が採用されました。既製品だと入れられるスペースが限られていること、改修されたオフィスのコンセプトや雰囲気に合う木の質感、そしてメンテナンスをしながら長く使い続けられることに共感いただき、市役所内のオフィススペースに初の机箱が設置されました。今では職員の方もたびたび利用されていて、2時間くらいのweb会議でも快適に使用いただけているそうです。
民間事業者提案制度での連携
「民間事業者提案制度」は東村山市が数年前から取り入れた、当時は全国でも数件の行政でしか実施されていない新しい取り組みでした。その中で相羽建設もいくつかの提案をさせていただき、市役所職員皆様のご協力を得ながら、行政と民間が連携・協働したプロジェクトをすすめることができました。
働き方改革推進に向けた机箱導入にあたり、ご尽力いただいた東村山市役所の経営政策部情報政策課の皆様からは「いざ取り組んでみると様々なハードルはありますが、今後も民間事業者提案制度でいろいろなアイディアをいただきながら事業者の皆様と一緒に役所の課題解決を行なっていきたいです」とお話しいただきました。
施工会社 | 相羽建設株式会社 |
竣 工 | 2022年3月 |
家具デザイン | 小泉誠+わざわ座(http://wazawaza.or.jp/) |
建物概要 | 家具提案・設置 |